2023年8月より従業員が1000名程の会社の役員となることとなりました。業務内容としてはリスクマネジメント担当役員に就任いたしました。
世間では、ビッグモーターの保険金不正請求問題、パワハラ、街路樹への器物損壊などの多数の問題が報じられ、さらには、国民的アイドル事務所のジャニーズでの創業者の性加害が国連まで巻き込んだ世界的なニュースとなり大々的に報じられています。これらの企業では、信用の失墜、賠償、今後の新規取引の停止、ブランド力の低下等、金銭的に換算すればおそらく数百億、数千億円規模での損失となっていることが予想されています。そして、会社の存立自体危うい状態に置かれていると言えます。
このような人権侵害、社会的損失の事件発生の根本は、企業における適切なリスクマネジメント、コンプライアンスの徹底が組織の仕組みとして構築されていなかったことに尽きます。
以前より、弁護士として事件や事故が発生した後の相談を受け、裁判として事件を受け持ち、事後策をとってきました。しかし、そもそも事件や事故が起こる前の根本原因にアプローチできないかと考えていました。そのため日々、様々なノウハウを事件、裁判、書籍、文献を研究し蓄積してきました。そして、根本原因にアプローチするには、リスクマネジメントから携わる必要があると考えました。
そして、この度企業のリスクマネジメント担当役員に就任することを契機に「中小企業リスクマネジメントアドバイザリー業務」を開始することといたしました。
内容としては、①リスクマネジメント研修・セミナーの実施 ②顧問アドバイザリー契約 ③内部のリスクマネジメント担当役員への就任という3つのサービス展開いたします。
今後は、裁判、審判等の事後的なアプローチだけでなく、法実務とリスクマネジメントの力で中小企業のリスクに根本からアプローチし、安心と安全な中小企業の危機管理体制構築のお手伝いができれば幸いです。
中小企業の損害やリスクを発見予防し、万が一発生した場合も最小限の被害で乗り切る、安心と安全を提供できるサービスを展開していきます。今後ともよろしくお願いいたします。